大人気漫画『ゴールデンカムイ』の第191話についてネタバレ紹介!
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『ゴールデンカムイ』第193話のネタバレ
亜港の近くの樺太アイヌの集落に滞在させてもらっているアシリパや杉元らは、ある晩、樺太アイヌの少女・エノノカからその周辺に伝わる不思議な昔話を聞かされる。
「バケノモ川」と題されたその昔話は、かつてバケモノ川とよばれた川で一人の男が魚を取って焼いていたところに何者かが近づいてきたところから始まった。
足音を聞いた男は服を脱いで裸になり、自分の尻に目玉に見立てた模様を墨で書くとそれを足音のする方へ向けて自身は股の間から覗き込んだと言う。するとやがて近づいてきていたバケモノはその目玉を見て怖がって逃げ、男は無事にやり過ごし、以後その川にはバケモノが出なくなったと締めくくられた。
これを聞いた杉元はその昔話の胸腔とは何かとアシリパに尋ね、同時に白石は小屋の外に小用を足しに出る。アシリパは悪人は人に見られることを恐れると答えてオチを付けると、杉元に昔話のように尻を出すように命令した。
アシリパは大人しく従う杉元の尻に墨で目玉を描き、小用から戻ってくる白石を脅かそうと企む。やがて小屋に戻ってくる白石の気配を察し、入り口に杉元が尻を向けた。しかし同時に白石もまったく同じ事を考えており、二人は同じ体勢で目玉の書かれた尻を向けあった。
その頃、登別温泉では未だ菊田特務曹長、二階堂、宇佐美らが様々な姿勢でそれぞれに打たせ湯を満喫していたが、菊田特務曹長は下手に出て宇佐美に対し入墨人皮の囚人の入墨とはどのような文様なのかを教えてくれと頼み込む。宇佐美は明らかにしらばくれて、入墨を見たことがないと嘘を答えた。
やがて湯から上がった菊田特務曹長は部下の有古に向かって、以前有古が見たと言う怪しい男の目撃者がいないかを聞き込みして来いと命じる。
菊田特務曹長は先の宇佐美の嘘を問うに見抜いており、鶴見中尉の歓心を得るためには新しい有益な情報が必要だと考えていた。
一方の宇佐美は部屋に按摩師を呼んでマッサージをさせながら、二階堂からの菊田特務曹長と有古を連れて網走の鶴見中尉の元に向かうのかと、今後の行動について質問を受ける。
宇佐美は鶴見中尉は網走を離れるのでそれはないと答え、また二階堂は網走で捉えたインカラマッらだどうなるのかを重ねて質問した。
宇佐美はこれも面倒くさそうに知らんと答え、按摩師のマッサージが痛すぎると指摘する。按摩師の男は宇佐美に謝るが、都丹の仲間であり、別室に戻ると宇佐美らの会話から掴んだ情報を都丹ともう1名の男に報告し共有していた。
男の一人は菊田特務曹長と有古の捜索が進む前に全員を殺すべきと発言するが、都丹は雪明かりで明るい今は不味いと否定するものの、正体がバレるのは時間の問題と言われ渋々承知する。
有古が故郷の家で自分が見た文様は服ではなく入墨と聞かされたころ、菊田特務曹長は都丹の灯り誘き出され近づいていた。
都丹は不意に灯りを消すと菊田特務曹長に向け発砲、暗闇にも関わらず反撃の銃撃をうけ驚く。都丹の仲間達も近づく中、菊田特務曹長は見えているぞと告げ・・・?
『ゴールデンカムイ』第193話の感想
樺太アイヌに伝わる不思議な昔話「バケモノ川」。
エノノカが語り終えた際にはなんともつかみ所の無いモヤモヤ感が漂ったのですが、杉元と白石の互いの尻の見せ合いがオチかと思いきや、アシリパの言った悪人は姿を見られるのを嫌がるという台詞が、都丹達の行動に掛けられているという二段オチでした。
こうした何とも言えない雰囲気が本作のエッセンスと言えるのですが、非常に含蓄のある回だったと感じます。
後半は菊田特務曹長と都丹らの戦闘シーンが描かれましたが、只者ではない雰囲気の菊田特務曹長、やはり一筋縄では行かない戦いぶりを見せてくれました。
有古も自身の故郷で自分が見た者は着物の柄ではなく入墨だと知り、彼がアイヌである事が物語にどう絡んでくるか楽しみです。
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