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『呪術廻戦』第89話「渋谷事変7」のネタバレ
電車からあふれ出す改造人間と逃げまどうに人間たち。
動かない五条には呪霊の狙いが分からなかった。
人間が減って困るのは呪霊だと五条は思っているからである。
ホームにあふれる改造人間の上を、真人がサーフィンのように渡って来た。
勿論サーフボードの代わりも人間である。
真人は流れるように五条に急接近すると、右手を五条に突き出す。
五条の周りにある無限のため打撃が当たらないことを自ら確認した真人は嬉しそうに笑う。
五条は真人の顔のツギハギから、虎杖と七海が遭遇した呪霊であることをすぐに察する。
五条はすぐに反撃の打撃。
避けた真人は笑顔のまま、人間は数が多いところが1番気持ち悪いと言った。
その瞬間、植物が塞いでいたはずのホーム上の穴が開き、上階にいた人間が流れ込んで来た。
上にも呪霊か呪詛師がいることは確実である。
敵はこのままホームに人間を投入し続けるつもりであると五条は気づく。
その時、脹相と真人が同時に攻撃を仕掛けて来た。
脹相は血赤操術百斂、超新星。
真人は無為転変多重魂、撥体。
五条の周りにいる人間が一斉に死ぬ。
血や内臓を飛び散らせるのだ。
更に上からは漏瑚の攻撃。
殴りかかって来た漏瑚の左腕を五条が掴むと、そこにあるのは腕だけ。
漏瑚は自ら腕を斬り落として笑う。
立ち尽くしている五条の周りには、改造人間から逃げる人間たちが走り回っている。
真人たちの狙いは五条の冷酷さを利用することだった。
全ての人間を助けたいと思っている虎杖と違い、五条は多少の犠牲を出すことは仕方ないと考えている。
そして犠牲を出してでも呪霊を祓うのだ。
しかし死者も生者も増える状況では犠牲の数は計り知れない。
今の状況で五条が勝つためには領域を展開し、この場にいる人間ごと改造人間と呪霊を皆殺しにするしかないのだ。
とはいえ、五条の想定する犠牲とは呪霊が殺す人間のことであり、五条自身が殺すものでないことから五条は領域を展開出来ない葛藤にさいなまれる、と呪霊たちは考えている。
五条は集中して考えをめぐらせ、呪霊もそれに期待した。
しかし次の瞬間五条は領域展開「無量空処」を実行した。
呪霊たちにとって予想外だった五条の領域展開は、五条にとっても一か八かの賭けであった。
わずか0.2秒の間だけ領域展開をしたのだ。
改造人間含めこの場の全ての人間の脳に半年分の情報を流し込んだ五条は、0.2秒で呪霊以外の全ての者の動きを止めた。
0.2秒という時間は、人間に後遺症が残らず無事に社会復帰できるギリギリだと考えた五条の当てずっぽうの時間であったが、実際全員が社会復帰に成功した。
動きの止まった改造人間を皆殺しにしつつ動くことが出来る呪霊たちの攻撃に備えた五条は、領域展開を解除した後299秒で改造人間の皆殺しを完遂する。
血を浴び、改造人間の頭を両手に掴んだままの五条は、ふと自分の横にある物を見つけた。
獄門彊だ。
五条が獄門彊に気付いた瞬間、どこからか夏油の声で獄門彊の開門が告げられる。
『呪術廻戦』第89話「渋谷事変7」の感想
みんな大好五条の無量空処です。
自ら人間を殺すことはしない五条の戦い方を勝手に決めつけた呪霊の負けです。
咄嗟の判断にて0.2秒という時間を導き出した五条の巻の鋭さは圧巻です。
その後299秒以内に1000体の呪霊を全て殺してしまう力はまさに最強そのものです。
しかしラストで脅威であった獄門彊が遂に登場しました。
呪詛師、呪霊たちは初めから獄門彊を使うことを狙っており、夏油はそのタイミングをずっと考えていたため、今が確実なタイミングなのでしょう。
次回はこの獄門彊に五条が捕まってしまうのかが見どころになります。
五条を前にしても笑って戦える真人は、七海が言っていたように貪欲に成長を楽しむ子供そのものでした。
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